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安部浩司フェローが山口大学教授に就任。産学連携を推進。

2018年4月16日

宇部興産株式会社(社長:山本謙)フェローの安部浩司が、国立大学法人山口大学(岡正朗学長)の教授職に就任しました。4月より山口大学の「先進科学・イノベーション研究センター」でエネルギー材料化学部門を担当、リチウムイオン電池(LIB)などの研究を推進します。

宇部興産と山口大学は、学術および産業の振興を図り、両者の研究開発の拡充・発展のみならず、広く地域と社会に貢献するため、2004年4月に「包括的連携協力に関する基本合意書」を締結しました。
その後も両者は密接な連携関係を維持しており、延べ240件を超える共同研究を実施するとともに、双方への講師派遣等の人材交流を行ってきました。
宇部興産では2015年4月に、在籍出向という形で研究開発本部の前田修一主席研究員が山口大学の教授職に就任し、現在も「先進科学・イノベーション研究センター」で高分子物性部門を担当しており、宇部興産研究員の山口大学教授就任としては、今回の安部フェローが2例めとなります。

安部フェローは1991年に宇部興産に入社。主にLIB向け電解液の開発を担当し、1997年には、独自の有機合成技術と電気化学的知見に基づき“機能性電解液”を開発しました。この“機能性電解液”は、現在に至るまで耐久性や安全性など電池性能の向上に欠かすことができない中核技術の一つとして、民生・車載用LIBに幅広く採用されています。安部フェローは電解液の特許を多数取得しており、外部調査では電解液分野において発明力トップとされています。

山口大学では、学術研究交流及び人材交流を活性化し、研究開発を戦略的に展開することにより、産業の活性化と大学の研究活動の活性化を推進することを目的として「マテリアルズインテグレーション研究所(仮)」を創設する予定です。この研究所でも両者は共同研究の大規模化と人材交流を図り、更なる連携強化を目指します。安部フェローはこの研究所においても、将来の低炭素社会に向けた材料研究からシステム研究の実用化を目指して、中心的な役割が期待されています。

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