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X線回折による配向度測定
高分子材料は、成型加工時の諸条件により様々な結晶状態や配向状態をとり、それは、最終的な製品の性能を左右する。広角X線回折は、結晶部の情報しか得ることができないが、分子配向の空間的分布を直接的に測定することができる有力な手法である。
図1:PP 繊維の広角X 線回折像
ポリプロピレン(PP)繊維の広角X線回折像を、図1 に示す。試料の配向状態を反映して、回折スポットが観測されている。円環強度分布を図2 に示す。この強度分布を用いて、下式により配向度を算出する。
このPP 繊維の配向度は、95%と算出される。
図2:PP 繊維の強度分布