UBEグループは、UBEの創業以来100年以上にわたり、関係するすべての方との『共存同栄』を掲げ、一貫して創造性豊かなモノづくりに携わってきました。
これからも、自らを変革、独創的な技術で時代の求めるモノづくりに挑戦し、そして社会との共生を願う理念をもとに社会の一人として国内外で社会貢献活動を推進し、地域の発展に寄与したいと考えています。
UBEグループ社会貢献活動基本指針
UBEグループは創業の精神「共存同栄」に基づき、国際社会における良き企業市民として、多様な社会貢献活動を実践し、地域社会との良好なコミュニケーションを推進します。
- 様々な事業分野に基づく技術や人財を広く活用し、社会との良好な関係の構築に努めます。
- 各拠点を中心に、地域の発展に寄与する社会貢献活動を着実に推進します。
- 社員一人ひとりの自主的なボランティア活動を積極的に支援します。
- 「地球環境」「地域社会」「学術・研究」「教育・文化」などの分野を中心に 社会貢献投資を行います。
コミュニティ投資の考え方
当社の事業戦略は、「創業の精神」や「UBE経営方針」をベースに策定されており、前者は地域社会との「共存同栄」を尊重し、後者は地域社会を含むあらゆるステークホルダーに貢献する価値創造企業であることを方針としています。社会貢献投資(コミュニティ投資)の重点分野である「地球環境」「地域社会」などは、当社のマテリアリティ「環境」「社会」「経営(ガバナンス)」などに基づき設定しています。
社会貢献活動推進体制
当社グループの社会貢献活動は、UBEの取締役が議長を務め、グループの事業戦略や重要事項の審議を行う、本社部門を担当する役員会にて審議・承認された「UBEグループ社会貢献活動基本指針」に基づき、グループの各社・各事業所で自主的に実施するとともに、それぞれトップマネジメントに定期的に報告を行っています。
総務部では、毎年、当社事業所およびグループ会社に対して社会貢献活動実績調査を行い、これらの当社グループが実施した社会貢献活動を確認するとともに、担当役員に報告し、グループ全体で実績を共有することで、より効果的な取組みを推進しています。
なお、当社における活動資金や寄付活動については、金額等に応じて社長または担当役員が承認しています。
社会貢献活動の支出実績
UBEグループは、「社会貢献活動基本指針」を定め、様々な社会貢献活動への投資を行っています。
社会貢献投資については、以下4つの分野を中心に、毎年実績を確認し、公表しています。
- 1. 地球環境
- 豊かな地球環境を維持し、次世代が将来にわたり安全・安心に暮らせる地球環境の確保を目指します。
- 2. 地域社会
- 120年を超えて受け継がれてきた創業の精神の一つ「共存同栄」に基づき、地域社会の発展に貢献します。
- 3. 学術・研究
- 大学や研究機関への協力を通じ、学術文化の発展と豊かな創意を備えた人財の育成を目指します。
- 4. 教育・文化
- 未来を担う世代に化学の魅力を幅広く伝えるとともに、文化芸術活動への支援を継続しています。
社会貢献活動への支出実績は次の通りです。
項目 | 内容 |
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1:寄付金(金銭) | 社会貢献活動に関わる寄付金として支出したもの |
2:現物寄付 | 自社製品の社会福祉団体への提供など、現物で供与したもの |
3:施設開放 | 体育館、グラウンドや会議室の一般開放等、自社施設の開放・提供に関わる経費 |
4:社員の参加・派遣 | 社員が業務の一環として地域行事に参加する、講演会での講師を務めるなど、 勤務時間内に社会貢献に類する活動に参加した社員の人件費や出張旅費など |
5:その他 | 上述の1~4に分類できない寄付(諸経費)について |
※ 日本経済団体連合会「社会貢献活動実績調査実施要領」に準拠
主な社会貢献活動について
指針の4分野 | 活動内容・目的 | 活動実績 | 具体的な活動内容と成果 (カッコ内は受益者など) |
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実施回数 | 参加社員数 | |||
地球環境 | 植樹や清掃活動を通した、事業所周辺の生態系の保全や、地域社会における環境保全活動の推進 | 合計39 | 合計1,503人 |
以上を実施し、中でも海洋環境保全への貢献を評価され、当社が参画する宇部・小野田清港会が緑綬褒章(社会奉仕活動功績)を受賞いたしました。 |
地域社会 | 事業所見学、工場見学の実施、地域イベントへの参加を通して幅広いステークホルダーの方への当社事業に関する情報発信、理解の促進 | 76 | 671人 | 学生や一般の方、取引先の方等、幅広くステークホルダーをお迎えし、当社事業の理解を深めていただいており、学校等からは感謝状も寄せられています。また、宇部観光コンベンション協会主催の産業観光ツアー(年12回)にも協力しています。(受益者約12,642人) |
学術・研究 | 寄付・奨学金・講師派遣等による学術研究機関などの運営の安定、技術開発の推進への貢献 | 38 | 62人 | 大学などの研究機関への寄付や当社研究員の講師派遣などを継続して実施し、運営の安定や新しい技術開発の推進に貢献しています。(受益者約1,354人) |
教育・文化 | 学校、企業、公的機関に対し、様々な社会テーマに関する講演会を実施 | 25 | 57人 | キャリア教育、環境ビジネスなど、社会課題をテーマにした講演に、講師を派遣しています。(受益者約1,866人) |
インターシップ(職業体験)を通じた、若年層に対する当社事業の理解の推進と職業観の育成や職業選択の一助 | 9 | 112人 | 毎年継続して取組んでいる、本社や工場での業務を体験するインターンシップでは、参加者の満足度は高く、その後のリクルート活動に繋がっています。 | |
化学実験教室の開催による化学の啓発と化学産業の社会貢献についての理解の促進 | 2 | 20人 | 子ども達の化学に対する興味喚起に繋がることを期待して開催した科学実験教室は、参加者からも好評を得ており、地元紙やTVでも紹介されています。(受益者184人) | |
コンサート開催、芸術支援による地域の音楽文化の向上と次世代の育成への貢献 | 1 | 16人 | 2008年から毎年、日本フィルハーモニー交響楽団を山口県宇部市に招聘し、「UBEクラシックコンサート」を開催し、入場料収入の全額を地元の音楽諸団体に寄付しています。 本コンサートは、創業の理念のひとつである「共存同栄」の精神に基づき、宇部市民にフルオーケストラによる良質なクラシック音楽に接する機会を提供し、地域の音楽文化の向上と次世代の育成に貢献しています。(受益者1,200人、寄付額約293万円) |
社会貢献活動
個々の取り組みについて
レスポンシブル・ケア地域対話と対話集会
UBEの化学工場は、山口西地区、堺・泉北地区、千葉地区において、一般社団法人日本化学工業協会(日化協) RC委員会の地区会員となっています。日化協の会員企業は、環境保全、保安防災、労働安全などのRC活動の取り組みについて、地域住民と相互理解を深めるため、各地区で2年ごとに地域対話を開催しています。
当社の生産本拠地である宇部市では産・官・学・民交流の貴重な場を毎年設けるため、山口西地区の地域対話がない年度については、宇部地区RC対話集会を開催しています。
地域との共存、企業と地域の発展のために、今後も地域の皆様との対話を重視しながらRC活動を継続していきます。